うろ覚えゴリ夜行列車


nowhere

 非常に小説が書きたいなあと思ってパソコンに向かったはいいものの、何だか全く書けない。ネタというネタが思い浮かばない。どうしてこうなってしまったんだ? ネタ切れで書けないのは今に始まった話じゃないけど、今までにない焦燥感を覚える。自分の手から出てくる文章がすべて陳腐で笑いが出る。つまんね。ネタを考える事はとても楽しいけど、でも、「書けない」というストレスの方が明らかに大きい。物凄く風呂敷を広げたファンタジーでも書きたいけど完結させられる自信がまるでない。ただあるのは書きたいという欲だけ。

 僕はもうそれはエロが大好きなんですが、なんで好きかって不文律がないことだと思うんですね。全てが許されていると感じるんです。奇乳だって断面描写だって近親相姦だって良いじゃん、エロければ、というスタンスが本当に好きなんです。僕がロリ好きでも獣姦好きでも眼球舐め好きでも良い、探せば必ず作品が出てくる(例えです)。そういうのがもうなんか夜中だったら涙が出てくるくらい嬉しい。

 自分の性癖について他人に話してしまった事があります。仲が良い人でもない、ただ行きつけの店のスタッフに。十年くらい通ってたし仲もそれなりに良いから大丈夫かな、と甘い認識で言ってしまったんですね。その頃は若かったですし? 自分の中にこんな夢中になれる事があるんだ、世界はなんて輝いているんだろう、ってそういう気持ちのまま喋ってしまった。結果は見事に沈没。そんなの間違ってる、おかしい、と引いたような顔で言われてしまいました。その時のショックったらないですよ、勝手な話ですけどね。向こうも僕が傷ついたのと同じくらい傷ついていたんだなって今ならわかりますが、当時はそんな事考えらんなかった。僕は間違った人間なんだと思いましたね。馬鹿だよね、言葉通り受け取ってどうするんだよって話。


 今でも異常性癖その他に対し、普通じゃない事を弁えて云々、みたいな意見を見るたびに、ああどうして皆もっと寛容になれないのかなって思います。犯罪に直結しそうな事は流石にマズいかもとは思うけど、敢えて普通じゃない事を自覚する必要って無いんじゃないかと。というか普通ってなんだ? そういう事を言う人って、いざ自分たちが少数派の立場になったら同じ事言えるんでしょうかね。って僕は思いますけどね。普通に則る必要なんかない、「白色が黒色を見て『かっこいい』と言い、黒色が白色を見て『綺麗だ』と言う世界が来たらどんなに素晴らしいだろう」。松本大洋さんの言葉ですが、そういう感じになっていけば本当に良いのになあって凄く凄く思いますね。(2017/08/10)